ストア構築

【体験談】Shopifyを個人でやってみた!開設手順と失敗したこと

読了時間: 約 13.158分

Leap 編集部
Leap 編集部
海外ビジネスのエキスパートチーム
【体験談】Shopifyを個人でやってみた!開設手順と失敗したこと

【体験談】Shopifyを個人でやってみた!開設手順と失敗したこと

【1分で解説!】Shopify個人開設のリアル――ゼロから売上が立つまでに何が起きたか

「Shopifyって個人でも本当に使えるの?」と気になっている方は多いはずです。この記事では、副業や個人事業主としてShopifyに挑戦した体験談をもとに、ストア公開までの実際の流れ、かかった費用、そして教科書には載っていない「失敗ポイント」を包み隠さず紹介します。

Shopifyは世界175カ国以上で使われている越境ECにも強いプラットフォームです。国内販売はもちろん、将来的に海外展開を視野に入れている事業者にとっても、選択肢として十分に検討する価値があります。ただし、「誰でも簡単に始められる」というイメージだけで飛び込むと、デザインの設定や法的ページの整備など、思わぬところでつまずきます。この記事を読めば、そのリアルな全体像を1分程度で把握できます。

ゼロからストアを公開するまでのタイムライン

Shopifyでストアを公開するまでには、平均して1.5〜2.5ヶ月程度かかるとされています。ただし、個人で進める場合は本業の合間に作業することになるため、さらに時間がかかるケースも珍しくありません。実際の体験談をもとに、大まかな工程を整理してみましょう。

まず最初の1週間は、アカウント作成とストアの初期設定に費やします。Shopify公式サイトにアクセスし、メールアドレス・パスワード・ストア名を入力するだけでアカウントが作成できます。登録後すぐに3日間の無料トライアルがスタートし、クレジットカード情報の入力も不要です。この段階では「思ったより簡単だ」と感じる方がほとんどです。

問題は次のフェーズ、デザイン設定に入ってからです。テーマ選びと細かいカスタマイズには想定以上の時間がかかります。「セクション」と呼ばれるデザインパーツを組み合わせてページを作成するのですが、色・フォント・画像配置など触れる箇所が多く、完璧を目指すと際限なく時間が溶けていきます。2週間ほどはデザインだけで費やしてしまったという体験談は珍しくなく、これが後述する「デザインの沼」問題の正体です。

その後、商品登録・決済設定・配送設定・法的ページの作成という順番で進めていきます。ここまで完了して初めて「ストアを公開する」ボタンを押せる状態になります。最低限の公開までで約1ヶ月、集客施策を本格化させるまでにはさらに0.5〜1ヶ月を見込んでおくのが現実的です。

実際にかかった初期費用と維持費

Shopifyを個人で始める場合、どれくらいの費用が必要になるのかを正直に整理します。初期費用として最低限かかるのは、有料テーマを選んだ場合のテーマ購入費(約2〜4万円)程度です。無料テーマのみで構築するなら、初期費用はほぼゼロで済みます。

月額のランニングコストは、契約プランと導入アプリの数によって変わります。最もベーシックなプランは年払いで月額3,650円から利用可能です。SNS販売に特化したスタータープランなら月額750円という選択肢もあります。ただし、ベーシックプラン以上でないと独自ドメインを使ったECサイトの構築や、本格的な越境EC対応ができないため、実質的にはベーシックプランを選ぶ場合が多くなります。

これに加え、有料アプリを導入すると月々数千円〜数万円の追加費用が発生します。たとえばSEO強化ツール、メールマーケティングツール、レビュー収集アプリなど、売上を伸ばすために必要な機能の多くはアプリで補完する仕組みです。アプリを複数導入した結果、月に1〜5万円程度の維持費になるというのが多くの個人開設者のリアルな声です。

また、決済手数料の存在も見落とせません。Shopifyが提供する決済機能「Shopify Payments」を利用すれば取引手数料は無料ですが、外部の決済方法を使う場合はベーシックプランで2.0%の取引手数料が発生します。これが積み重なると、月の売上規模が大きくなるほど費用感に差が出てきます。

初心者がつまずいた「失敗ポイント」とその解決策

デザインの沼にはまった

多くの個人開設者が最初につまずくのが、デザインへのこだわりです。Shopifyには100種類以上のテーマが用意されており、それをカスタマイズする自由度が高い反面、「もう少しここを変えたい」「このフォントの方がブランドに合う」と際限なく手を加えてしまうケースが続出します。

解決策はシンプルで、「まず公開する」という方針を徹底することです。デザインには正解がなく、こだわり続けるほど公開が遅れ、その間は一切売上が生まれません。最低限の体裁が整ったら、まずは公開してユーザーの反応を見てから改善するという順番が、結果的に成果につながります。

特定商取引法ページの設定を後回しにした

ECサイト運営において、特定商取引法に基づく表記ページの作成は法律上の義務です。会社名・責任者名・所在地・連絡先・料金・返品条件などを明記したページをストア内に掲載しなければなりません。これを知らずにストアを公開してしまったり、記載内容が不十分なまま運営を続けてしまうケースが後を絶ちません。

虚偽の表示や必要な情報の未記載があった場合、個人には3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人には1億円以下の罰金が科される可能性があります。特商法ページはストア公開前に必ず整備し、消費者庁のガイドラインに沿った内容になっているかを確認することが不可欠です。Shopifyの管理画面では、「設定」→「ポリシー」からポリシーページを作成できるため、この機能を活用しましょう。

決済設定でShopify Paymentsを有効化しなかった

初期状態ではShopify Paymentsが有効になっていないため、自分で設定を完了させる必要があります。これを見落として外部決済のみで運用を始めると、取引のたびに手数料が発生し続けます。管理画面の「設定」→「決済」からShopify Paymentsを有効化し、クレジットカード・Apple Pay・Google Payなどをまとめて導入しておきましょう。

実際に売上が立つまでにやったこと――事例で見る集客の実態

Shopifyでストアを開設しても、公開直後にお客さんが集まることはほぼありません。ECモールと異なり、自社ストアは集客を自分で作り出す必要があります。

実際に個人でShopifyを開設し、成果を出している事例として参考になるのが、アパレルブランドのケースです。以前BASEでECサイトを運用していたある事業者は、「商品オプションの見づらさ」「予約販売の設定の難しさ」「ブランドイメージに合わないデザイン」「海外在住の日本人向け販売ニーズ」という課題をきっかけにShopifyへ移行しました。移行後はカラースウォッチやサイズ表示オプションを活用して商品詳細ページを整備し、越境販売設定も同時に対応。その結果、お問い合わせ件数が減少し運用効率が上がり、デザイン面でのブランド格上げにも成功したと報告されています。

集客の観点では、多くの個人事業主がSNS運用とSEO対策の組み合わせを採用しています。SNSはファンとの継続的な関係構築に有効で、Shopifyとの連携機能を活用すればSNS上からそのまま購買に誘導することも可能です。SEOは商品ページやブログ記事を検索上位に表示させることで、中長期にわたって安定した集客が期待できます。予算がある場合は広告出稿でスタートダッシュをかけるのも有効な手法です。

売上が立ち始めたら、次に重要になるのがリピーター獲得です。一度購入してくれたお客さんに再度買ってもらうことが、ECサイトの安定成長に直結します。メルマガやフォローアップメール、ポイントプログラムなどを活用して、顧客との関係を継続的に育てることが長期的な売上の基盤となります。

よくある質問(FAQ)

Q. Shopifyは個人事業主や副業でも使えますか?プランはどれを選べばいい?

A. Shopifyは個人事業主や副業での利用にも十分対応しています。はじめてストアを立ち上げる場合、年払いで月額3,650円のベーシックプランが最もバランスの取れた選択肢です。商品登録数は無制限で、独自ドメインの使用、24時間チャットサポートも利用できます。最初は安いプランでスタートし、売上が伸びてきたらプランをアップグレードするという進め方が現実的です。SNS経由の販売のみを想定しているなら、月額750円のスタータープランから試すこともできます。

Q. Shopifyで越境ECを始めたい場合、別途何か準備が必要ですか?

A. ベーシックプランでも国際配送の設定や多言語対応アプリの導入はできますが、より本格的な越境EC対応(エリア別の価格設定や海外ドメインの使用など)はスタンダード以上のプランが必要です。また、海外の顧客に向けては現地の言語・文化に合わせたページ設計が購買率に大きく影響します。単純な翻訳ではなく、現地のユーザー行動に即したローカライズが越境ECの成否を分けます。PayPalは海外での決済手段として普及率が高いため、越境ECを始める場合は早めに設定しておくことをおすすめします。

Q. ストアを公開したのに全く売れません。何が問題でしょうか?

A. Shopifyのストアは、公開するだけでは集客されません。ECモールと異なり、モール自体の集客力に頼れないため、自分でSNS・SEO・広告などの集客施策を実行する必要があります。まず確認すべきは、商品ページの情報が十分かどうかです。画像の品質、商品説明の具体性、価格の妥当性、特商法ページや返品ポリシーの整備など、購入を後押しする要素が揃っているかを見直しましょう。次に、SNSで定期的な発信を行い、ストアの存在を認知させることが先決です。焦って広告費を投入する前に、まずオーガニックな流入経路を育てることが、長期的な費用対効果につながります。

まとめ――Shopifyは「始めやすい」が「楽ではない」。でも、それが強みになる

Shopifyを個人で開設してみると、「意外と設定項目が多い」「デザインの調整に時間がかかる」「集客は自分でやらなければならない」という現実に直面します。しかし、この一連の体験を通じて得られるのは、ECサイト運営の本質的な知識と、自社ブランドを育てる力です。

Shopifyが越境ECに強い理由は、多言語・多通貨・多決済への対応力の高さにあります。国内市場だけに留まらず、将来的に海外販売を視野に入れているなら、今から自社ストアをShopifyで育てておくことには大きな意味があります。ただし、海外のお客さんに商品を届けるためには、単なる英語翻訳では不十分です。現地の文化・慣習・購買行動に合わせた「ローカライズされたページ」が、越境ECの売上を左右します。

株式会社Leapでは、こうした海外展開・越境ECに関する実践的な情報を継続的に発信しています。多言語Webサイトの構築から現地マーケティングの戦略立案まで、海外ビジネスを加速させるためのコンテンツをぜひ他の記事でも参考にしてください。

Leap ブログ(海外ビジネスマニュアル)はこちら:

https://www.leap.site/ja/blog

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参考記事・出典一覧

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