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Wovn Technologiesとは?会社概要・サービス内容・導入実績を徹底解説

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Leap 編集部
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海外ビジネスのエキスパートチーム
Wovn Technologiesとは?会社概要・サービス内容・導入実績を徹底解説

【1分で解説!】Wovn Technologiesの全貌をざっくり把握する

Wovn Technologies株式会社は、「Localize the Internet(インターネットをローカライズする)」をミッションに掲げ、2014年3月に創業した多言語化SaaSのリーディングカンパニーです。資本金は53億6,701万円(資本準備金含む)、本社は東京・南青山に置き、主力サービス「WOVN.io」はすでに18,000サイト以上に導入されています。三菱UFJ銀行、三越伊勢丹、スズキ、日立製作所、JALといった日本を代表する大企業が名を連ねる導入実績は、このサービスの信頼性を物語っています。

本記事では、①会社の基本情報、②ミッションとサービスの成り立ち、③製品ラインナップ(WOVN.io・WOVN.app)、④具体的な導入事例、⑤多言語化市場の背景、という5つの軸でWovn Technologiesを徹底的に解説します。「競合ツールと何が違うのか」「なぜ大手企業に選ばれ続けているのか」といった疑問にも、できる限り具体的にお答えします。

Wovn Technologies株式会社の基本情報

Wovn Technologies株式会社は、2014年3月5日に設立されました。代表者は林 鷹治氏。本社は東京都港区南青山2-26-1 D-LIFEPLACE南青山9階に構えています。資本金は53億6,701万円(資本準備金含む)で、主な事業内容はWebサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」等の開発・運営です。決算期は2月となっています。

設立からわずか10年余りで18,000サイト以上への導入実績を達成したことは、業界においてきわめて異例のスピードです。オフィスの社内には日本語・英語だけでなく多言語が飛び交い、まさにグローバルな職場環境が実現されています。多言語化サービスを提供する企業自身がグローバル組織であるというのは、説得力の点でも強みといえるでしょう。

セキュリティへの取り組みも堅実で、ISO/IEC 27001:2022(情報セキュリティ)およびISO/IEC 27017:2015(クラウドセキュリティ)の認証を取得。エンタープライズ企業が安心して利用できる基盤が整備されています。また、自社開発の独自技術については日本・アメリカ・中国・香港・シンガポールを含む計23カ国で特許を取得しており、技術的な優位性を多方面から証明しています。

「Localize the Internet」というミッションとサービスの成り立ち

ミッションが生まれた背景

Wovn Technologiesのミッションは「Localize the Internet(インターネットをローカライズする)」、そしてビジョンは「インターネット空間をローカライズする世界的な黒子企業になる」です。この言葉の背景には、「世界中のウェブサイトは大半が英語や日本語で作られており、その他の言語話者にとってインターネットは依然として不平等な空間である」という問題意識があります。

同社のミッションステートメントは近年「企業のグローバリゼーションを、AIで加速する」へと進化しています。これは多言語化という手段を通じて、企業が本来の事業成長に集中できる環境をつくるという方向性を示しています。翻訳作業に追われるのではなく、自動化・効率化によって海外展開のスピードそのものを高めることが、このサービスの本質的な価値です。

Google翻訳やDeepLとは根本的に異なるアプローチ

多言語化ツールというと、Google翻訳やDeepLを連想する方も多いでしょう。しかし、Wovn Technologiesが目指しているのはまったく異なる世界です。Google翻訳はユーザー(読む側)の利便性を高めるためのツールですが、WOVN.ioは情報を「発信する側」が自分たちのメッセージを正確に、ブランドに沿った言葉で届けるためのツールです。

たとえば「月〜金」という日本語をGoogle翻訳にかけると「Moon~Gold」と誤訳されるケースがあります。文脈を理解したうえで「Monday~Friday」と表示させるためには、企業側でコントロールできる翻訳基盤が不可欠です。WOVN.ioでは独自の用語集機能やライブエディター機能を通じて、企業が「見せ方をコントロールできる」多言語化を実現しています。

製品ラインナップ:WOVN.ioとWOVN.app

WOVN.io:Webサイト多言語化ソリューション

「WOVN.io」は、現在稼働中のWebサイトを最大45言語・77のロケールに対応させるSaaSです。導入の基本は「1行のスクリプトコードをHTMLに埋め込む」だけで完了します。この作業が約5分で終わるという手軽さが、大企業から中小企業まで幅広い層に受け入れられている最大の理由のひとつです。

導入方式は3種類用意されています。まず「スクリプト方式」は、HTMLにコードを1行追加するだけで即時対応可能なシンプルな方法です。「ライブラリ方式」はWebサーバーへのインストールが必要ですが、翻訳コンテンツが検索エンジンにインデックスされるため、多言語SEO効果を得られる点が特徴です。そして「Proxy方式」は前述の2つのメリットを兼ね備えた方式で、サーバーインストール不要でありながらSEO対策も可能という利便性の高さから、エンタープライズ企業で特に採用が増えています。

翻訳品質を担保するために複数の翻訳エンジンを使い分ける仕組みも採用しています。さらに「ピボット翻訳」という機能も実装されており、たとえば日本語からドイツ語に翻訳する際、日本語→英語→ドイツ語という2段階変換を行うことで、教師データの豊富な英語を経由して翻訳品質を引き上げます。翻訳コストについても、ユーザー企業から「翻訳にかかる総コストが90%削減できた」「運用にかかる時間が70%削減された」という声が届いています。

WOVN.app:アプリ多言語化ソリューション

「WOVN.app」は、スマートフォンアプリやWebアプリを多言語化するためのプロダクトです。Webサイト以外のデジタルチャネルへのローカライズ需要が高まる中、WOVN.ioと同様のローコードアプローチでアプリの多言語対応を実現します。SaaSプロダクトを海外展開する企業や、外国人スタッフ向けに社内アプリを多言語化したい企業などから注目を集めています。

両プロダクトに共通しているのが「一元管理」という思想です。複数ドメイン・複数プロダクトを単一の管理画面で運用できる点は、グローバルに展開する企業にとって大きなメリットです。個人情報など外部に漏らしたくないデータは吸い上げない設定も可能で、セキュリティ面での懸念も解消されています。

大手企業が選ぶ理由:具体的な導入事例

三菱UFJ銀行・三越伊勢丹:金融・小売分野での活用

Wovn Technologiesの導入企業には、三菱UFJ銀行や三越伊勢丹といった国内最大手企業が名を連ねています。金融機関においては、インバウンド対応や在留外国人向けの情報提供が課題となっており、正確で信頼性の高い多言語化が求められます。WOVN.ioは機械翻訳の精度を高めつつ人力翻訳と組み合わせる「ヒューマンコンピュテーション」モデルを採用しているため、金融・法律関連の精度が求められる分野でも採用実績を積み上げています。

三越伊勢丹のようなハイエンドブランドにとっては、多言語化の「精度」よりも「ブランドトーンの統一」が重要課題です。WOVN.ioのライブエディター機能により、ネイティブが見ても違和感のない表現に仕上げることができ、ブランド価値を守りながら多言語展開を実現しています。

スズキ:製造業での社内イントラ多言語化

自動車・バイクメーカーのスズキ株式会社は、グローバルに展開する製造拠点の社員が使う社内ポータル・社内報の多言語化にWOVN.ioを導入しています。製造業では東南アジアや南アジアに多くの拠点を持つため、英語・タイ語・インドネシア語・ベトナム語といった複数言語への対応が欠かせません。スズキの事例は「変化に柔軟に対応するために、導入・運用が簡単で安心できるサービスを選んだ」というコンセプトを体現しており、大規模組織のイントラ多言語化に本ツールが有効であることを示す好例です。

日立製作所・パナソニック:グローバルコーポレートサイトへの活用

日立製作所とパナソニックは、コーポレートサイトおよびグローバルニュースサイトにWOVN.ioを導入しています。これらの企業にとって多言語化は単なる翻訳作業ではなく、海外投資家や取引先へのブランディング施策でもあります。会社の時価総額が200億円を超えると、海外投資家へのアピールとしてIR情報を多言語で発信する必要性が高まります。静的な有価証券報告書だけでなく、動的なニュースサイトをリアルタイムで多言語表示できるのはWOVN.ioの大きな強みです。

SmartHR:SaaS企業のグローバル展開

人事労務SaaSのSmartHRは、自社プロダクトの多言語化にWOVN.ioを活用しています。SaaS企業が海外展開する際、プロダクトのUIやドキュメントを多言語化するコストと工数は想定外に大きくなりがちです。WOVN.appを活用することで、エンジニアリソースを最小限に抑えながら迅速な多言語対応を実現する事例として、IT・SaaS業界での参考ケースとなっています。

JAL:インバウンド対応で11言語に拡張

日本航空(JAL)は、WOVN.ioの導入によって自社サービスサイトを11言語に対応させました。航空会社にとって訪日外国人(インバウンド)向けの多言語対応は直接的な収益拡大につながります。JALの事例では、英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語といった基本言語に加え、東南アジア諸語にも対応した結果、海外からのアクセスと予約件数の増加につながったとされています。

多言語化市場の背景:なぜ今、この市場が拡大しているのか

インバウンド需要と在留外国人の増加

日本において多言語化ツールへの需要が急増している背景には、大きく2つの構造的な変化があります。ひとつはインバウンド(訪日外国人)市場の拡大です。日本政府は観光立国としての戦略を推進しており、訪日外国人数は回復基調にあります。旅行者が日本語しか表示されないサイトで予約や購入をすることは難しく、多言語対応の有無がそのまま機会損失につながります。

もうひとつは在留外国人の増加です。日本に定住・就労する外国人の数は増加傾向にあり、企業の採用・定着施策として社内情報を多言語化する需要も高まっています。スズキやアサヒグループホールディングスが社内システムの多言語化を進めているのも、こうした人材グローバル化の流れを反映しています。アサヒグループホールディングスは社内主要7システムをWOVNで多言語対応させており、大規模な社内DXの一環として多言語化が位置づけられています。

少子高齢化と越境EC市場の拡大

国内市場の縮小という課題も、多言語化需要を加速させています。日本の少子高齢化が進む中、国内だけに依存したEC事業では購買力の減少は避けられません。海外消費者に向けたECサイト多言語化は、いわば「市場規模を世界に広げる」戦略です。ECサイトは商品ページだけで数万〜100万ページに達することも珍しくなく、翻訳会社に都度依頼するコストは現実的ではありません。WOVN.ioのような多言語化SaaSはこうした大量コンテンツの自動処理に強く、越境EC市場の成長と歩調を合わせるように採用実績を伸ばしています。

よくある質問(FAQ)

【質問】WOVN.ioとWOVN.appは何が違うのでしょうか?

【回答】 WOVN.ioはWebサイト・ECサイト・コーポレートサイトなど「ブラウザで表示されるコンテンツ」を多言語化するためのサービスです。一方、WOVN.appはスマートフォンアプリやWebアプリなど「アプリケーション環境のUI」を多言語化するためのプロダクトです。自社のWebサイトとアプリの両方を多言語化したい場合は2つを組み合わせて活用することも可能で、どちらも単一の管理ダッシュボードから運用できます。まずはWebサイト側から着手し、アプリへと展開していくケースが多いようです。

【質問】翻訳の精度はどの程度ですか?機械翻訳のまま使えるレベルですか?

【回答】 WOVN.ioは複数の機械翻訳エンジンを文章の特性に応じて使い分ける仕組みを採用しており、単一エンジンをそのまま適用するよりも高い精度を実現しています。また、重要な文言については事前に用語集を設定することで、ブランドに合った訳語を一貫して使用できます。ライブエディター機能を使えば実際の画面を見ながら直接修正も可能です。公式サイトや製品ページなど、ブランドイメージに直結するコンテンツについては、プロの翻訳者によるレビューオプションも用意されています。機械翻訳のコストを最小化しながら、必要な箇所は人力で担保するハイブリッドアプローチです。

【質問】中小企業でも導入できますか?費用感や必要なリソースが気になります。

【回答】 WOVN.ioはエンタープライズ企業向けに強みを持つサービスではありますが、中小企業が導入できないということはありません。導入そのものは1行のコードをHTMLに埋め込むだけで完了するため、開発リソースはほとんど必要ありません。費用はサイトの規模や対応言語数によって異なりますが、翻訳会社に依頼した場合と比較すると「翻訳コストが最大90%削減できた」という事例もあります。詳細な料金については公式サイトからのお問い合わせが必要ですが、まずは無料デモ相談を活用して自社の要件を整理することをおすすめします。

まとめ:多言語化SaaSの選択肢として知っておくべき存在

Wovn Technologiesは、2014年の設立から10年余りで18,000サイト以上への導入実績を積み上げた、日本発の多言語化SaaSリーダーです。「Localize the Internet」というミッションのもと、ローコードで既存サイトを多言語化する「WOVN.io」と、アプリ向けの「WOVN.app」を中心に、エンタープライズ企業から中小企業まで幅広い層のグローバル展開を支えています。三菱UFJ銀行、三越伊勢丹、スズキ、日立製作所、JAL、SmartHRといった業界を代表する企業の採用実績は、翻訳品質・サポート品質・セキュリティの3点において業界トップレベルの水準にあることを示しています。

インバウンド需要の拡大、在留外国人の増加、そして少子高齢化による国内市場の縮小という構造変化の中で、多言語化への対応は「あったらいい機能」から「事業成長の前提条件」へとシフトしています。

ただし、多言語化ツールは目的ではなく手段です。どのような言語で、どの市場に向けて、何を伝えるのか——そのコンテンツ戦略と現地化(ローカライズ)の設計こそが、ツール導入の効果を左右します。株式会社Leapでは、多言語HP・LP作成から越境ECの開設・運用、AI自動ローカライズまで、海外展開に必要なWebマーケティングをワンストップで支援しています。ツール選定だけでなく、戦略設計から現地向けコンテンツ制作まで伴走できるパートナーをお探しの方は、ぜひLeapのサービスもご確認ください。


参考資料・出典一覧

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